News・Blog・Column
新着情報・スタッフブログ・コラム
パッシブハウスって、そもそも何?
2025.08.31
こんにちは!あったか子育て応援住宅の保坂です。
家づくりって、夢が膨らむ一方で、何から手をつけていいか分からなくなってしまうこと、ありませんか?特に、「快適な家にしたいけど、コストは抑えたい…」というのは、誰もが思うことですよね。そんな悩める子育て世代の皆さんに、ぜひ知っていただきたいのが「パッシブハウス」という考え方です。
「パッシブハウス」と聞くと、「なんだか難しそう…」「お金がかかりそう…」なんてイメージがあるかもしれません。でも、実はそんなことないんです!パッシブハウスの考え方の良いところを上手に取り入れることで、コストを抑えながら、冬は暖かく、夏は涼しい、快適な住まいを実現することができるんですよ。
今回は、家づくりのプロとして、そして二児の父として、この「パッシブハウス」の考え方を活用した、コストと快適性のバランスが良い家づくりの秘訣を、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。私の理系的な視点と、これまでの経験、そしてたくさんの資格取得で得た知識を総動員して、皆さんの家づくりを全力で応援します!
パッシブハウスって、そもそも何?
まず、「パッシブハウス」とは何か、簡単にご説明しますね。これは、ドイツで生まれた家の基準で、「最小限のエネルギーで快適な室温を保つ家」のことを指します。具体的には、エアコンなどの機械(アクティブ)に頼るのではなく、太陽の光や熱、風といった自然のエネルギー(パッシブ)を最大限に活用して、快適な住環境をつくろうという考え方です。
なんだか、とてもエコで賢い考え方だと思いませんか?
この考え方の基本は、以下の5つの要素に集約されます。
高断熱:家の外壁や屋根、床に高性能な断熱材を使い、魔法瓶のように家全体をすっぽりと覆うことで、外の暑さや寒さの影響を受けにくくします。
高性能な窓:熱の出入りが最も大きい窓には、断熱性の高いサッシや複層ガラス(2枚以上のガラスを重ねたもの)を使います。
気密性:家の隙間をできるだけなくし、空気の漏れを防ぎます。これにより、計画的な換気が可能になり、エネルギーのロスを減らします。
熱交換換気:換気の際に、外の新鮮な空気を室温に近づけてから取り込むシステムです。これにより、快適な温度を保ちながら、常にきれいな空気を維持できます。
日射のコントロール:夏は日差しを遮り、冬は日差しを室内に取り込むように、窓の位置や庇(ひさし)の長さを設計します。
「完璧なパッシブハウス」を目指さなくても良い理由
これら5つの要素をすべて満たした「認定パッシブハウス」は、確かに究極の省エネ住宅と言えるでしょう。しかし、認定を取得するためには、非常に厳しい基準をクリアする必要があり、それに伴って建設コストも高くなる傾向があります。
ここで大切なのが、「バランス」です。
私たち「あったか子育て応援住宅」では、認定取得に固執するのではなく、このパッシブハウスの優れた考え方や技術を、お客様の予算やライフスタイルに合わせて、柔軟に取り入れることをご提案しています。いわば、「パッシブハウスの良いとこ取り」ですね。
例えば、長野県の気候を考えてみましょう。冬は厳しい寒さに見舞われますが、日照時間は比較的長いという特徴があります。この特徴を活かさない手はありません。冬の日差しを最大限に室内に取り込めるように窓の配置を工夫するだけでも、暖房にかかるエネルギーを大幅に削減できるんです。
私自身、数学を専攻していた理系人間なので、ついつい物事を分析的に考えてしまう癖があるのですが、家づくりにおいても、この「どこにコストをかければ、最も効果が高いか」という視点は非常に重要です。すべての要素で100点を目指すのではなく、優先順位をつけて、賢くコストを配分していく。これが、コストを抑えながら快適な家を実現するための鍵となります。
コストをかけずに快適性を高める具体的なアイデア
では、具体的にどのような工夫をすれば、コストを抑えながら快適な家づくりができるのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。
日射シミュレーションの活用:家を建てる土地の、季節ごとの太陽の動きを正確にシミュレーションします。これにより、夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込むための最適な窓の配置や庇の長さを、コストをかけずに設計に盛り込むことができます。これは、私の得意な理系的なアプローチが活きる部分ですね。
断熱材の選択:断熱材にも様々な種類があり、それぞれに特徴とコストが異なります。例えば、壁には高性能な吹付ウレタンフォーム、屋根にはコストを抑えた断熱材を厚さでカバーする、というように、場所によって断熱材を使い分けることで、コストを最適化しながら、家全体の断熱性能を高めることができます。
気密測定の実施:実際に家を建てている途中で、「気密測定」を行うことをお勧めします。これにより、家の隙間がどれくらいあるかを数値で確認し、必要であればその場で修正することができます。私たち「あったか子育て応援住宅」では、気密測定技能者の資格を持つ私が、責任をもって測定を行いますので、安心してお任せください。
窓の性能と大きさのバランス:高性能な窓は確かに魅力的ですが、コストも高くなります。そこで、大きな窓は日当たりの良い南面に集中させ、その他の窓は少し性能を落としたり、小さくしたりすることで、コストを抑えることができます。これも、家全体のエネルギー収支を計算しながら、最適なバランスを見つけることが重要です。最近は温暖化が進んでおりますので、夏の暑さ対策として、庇の設置が効果的です。
子育て世代にこそ「パッシブデザイン」を
私には、女の子と男の子の二人の子どもがいます。子どもの成長を見ていると、本当にあっという間ですよね。ちょっと前まで出来なかったことが、いつの間にか出来るようになっている。そんな日々の成長が、何よりの喜びです。
そんな子どもたちが、のびのびと健やかに育つ家って、どんな家でしょうか?
私は、一年中、家のどこにいても快適な温度で、きれいな空気の中で過ごせる家こそが、子育て世代にとって理想の家だと考えています。冬の寒い日に、暖房の効いたリビングから一歩も出たがらない…なんてことがなく、家中を元気に走り回れる。そんな家なら、子どもたちの活動範囲も広がり、心も体も健やかに成長してくれるはずです。
パッシブデザインの考え方を取り入れた家は、まさにそんな理想を叶えてくれます。特別なことをしなくても、家そのものが快適な環境を保ってくれる。これは、忙しい子育て世代にとって、大きなメリットではないでしょうか。
まとめ
家づくりは、一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、「やってみよう!」という気持ちで、色々な可能性を探っていただきたいと思っています。
パッシブハウスの考え方は、決して難しいものでも、お金がかかるものでもありません。大切なのは、その土地の気候や、ご家族のライフスタイルに合わせて、最適な「バランス」を見つけることです。

私たち「あったか子育て応援住宅」には、私を含め、建築施工管理技士や二級建築士・木造建築士、ファイナンシャルプランナーといった、様々な資格を持つプロフェッショナルが揃っています。お客様一人ひとりのご要望に真摯に耳を傾け、専門的な知識と経験を活かして、コストと快適性のバランスが取れた、世界に一つだけの家づくりをお手伝いします。
「こんな家に住みたい」という夢を、ぜひ私たちに聞かせてください。一緒に、最高の家づくりを実現しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あったか子育て応援住宅株式会社の保坂でした。ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!